このサイトで初めてオリジナル曲を発表することになります。
厳密にはボクは作曲というものは初めてではない(某音楽教室の発表会で発表したことはある)のですが、オリジナル曲をYouTubeに投稿するのはもちろん初めてです。これまでカバー曲を投稿してきましたが、オリジナル曲の投稿となると今までとは違う緊張感がありますね(汗)
楽曲について
この曲はウン十年前に遊びながら作った曲を思い出しながらあらためて作品に仕上げたものです。
バンド仲間であったKoshiはギター、ベースのほかにTR-606やTB-03(ベースライン)などの機材も持っていました。ボクはSH-101を持ち込んで「ゴジラの足音」とか作って楽しんでたものです。
Koshiのラジカセはダブルラジカセで、ピンポン録音機能が付いていて多重録音ができたのです。それで曲っぽいものを作ってみようということで簡単なモチーフを出して、ギターとシンセで交互にアドリブ(っぽい適当なフレーズw)を入れてみたりしました。当時は曲のタイトルなど無かったです。
何年ぶりかでKoshiと連絡が取れ、当時のその曲のことを懐かしく思い出してDTMで仕上げてみました。現在のDTM環境は当時に比べれば夢のような環境に思えます。なんせ高嶺の花だったMOOGやProphetの音色が使えるのですから。残念ながら当時のカセットテープは残っていませんが、シンプルなフレーズの繰り返しなのですぐに思い出せました。
アレンジについて
Koshiとボクの音楽の好みはかなり違っていましたが、共通して好きだったのが「YMO」でした。それで「東風」や「Rydeen」っぽい曲を作りたかったんだと思います。とは言えゴリゴリのテクノポップにするのではなくてギターも前面に出してロック色を高めました。
イントロのシンセのアルペジオなど、今回アレンジしていくうちになんとなく「宇宙っぽさ」が出てきたので、タイトルも銀河を駆けるイメージで「ギャラクシー・ツーリング」としました。シンセとギターそれぞれの見せ場を追加して軽い掛け合いぽくしてみました。
プログラミングについて
楽器の構成としてはシンプルにドラム、ベース、シンセ、ギターです。
音色
シンセ系
リードは3種類、ブラス系は2種類、あとはストリングスとプラックや効果音的なものを少々。
ソフト音源はすべてAnalog Vを使用しています。レトロ感を出したかったので往年のアナログシンセの名機のシミュレート音色を好んで使っています。例えばProphet 5やMini MOOGの音色は好きですね~。これらの名機はアマチュアミュージシャンが簡単に手に入れられるような値段じゃなかったので憧れがありました。それを今はソフト音源として使えるなんて夢のようです!
ギター系
ギターは全部で5トラックも使ってました。自分でも意外ですが(笑)。ほとんどのパートの音源はAMPL Guitar LPを使っています。
まずAメロはオーソドックスなコードのバッキング、Bメロは「シャコシャコ」言ってる効果音的なバッキングです。Bメロはミュートで刻んだものにエフェクターのフェイザーをキツく掛けて音作りしました。
2回目のAメロのアルペジオは、本当はレベッカのラズベリードリームのイントロのギターを再現したかったけどうまくいかなくて妥協しました(汗)。
最後の方に出てくるジャカジャカ弾いてるギターのみ、KOMPLETEのSESSION GUITARIST Electric Sunburstを使っています。最後は盛り上げたかったのでなるべく派手なパターンを使ってみました。
AMPL Guitar LPもSESSION GUITARISTもクリーン音色にKOMPLETEのアンプシミュレーターGuitar Rig 5で音作りしています。「音作り」なんて言ってますが実際はプリセットの中から気に入った音色を使っているだけです。正直ギターの音作りはアンプやエフェクターの組み合わせで無限に音が作れるので、ギターが弾けないボクにとっては苦手分野です。しかしGuitar Rig 5にはたくさんのプリセットが入っているので初心者でもそれっぽい音が出せますよ。
リズム隊
ドラムはYMOにならって生ドラム音源です。ベースはベースギター音源とシンセベースをパートごとに使い分けています。
ドラム音源はKOMPLETEのAbbeyRoad 80's Drummerを使いました。その名の通り80年代に流行った感じの音色です。なかなかしっくり来る音色のドラムが見つからなくてあれこれ試した結果これに落ち着きました。
ベースギターはKOMPLETEのSCARBEE Rickenbacker Bassです。リッケンバッカーというベースは有名みたいですが、ボクはどこかで名前を聞いたことがある程度です。すみません。。でもこの音色がとても気に入っているので多用させてもらってます。
シンセベースはイントロ部分と間奏のシンセソロ部分で使用しています。イントロ部分はAnalog Vでアナログシンセベース、間奏部分はReaktorのTRK 01 Bassを使用しています。
あとは間奏部分にシンセドラムっぽいパーカッションを入れていますが、これはYMOのRydeenのオマージュですね。
ミックス
シンセやギターがメインのインスト曲ということでパートごとに主役が変わるため、それぞれを目立たせたり引っ込めたりするのが難しかったですね。
ボクはパンはすべてAuburn Soundsの「PANAGEMENT2」という無料のプラグインを利用していて、これに頼る部分が非常に大きいです。PANAGEMENT2は単純な左右のパンだけじゃなく、奥行きもコントロールすることができるんです。これを利用して主役は前の方、脇役は後ろの方に定位することができます。
あとギターのバッキングを左右にパンを振ってダブリングさせたかったのですが、人間が演奏する場合は同じフレーズを2回弾いて録音するらしいですが、打ち込みなので全くズレが無くて左右から聴こえないんです。そこで今回は全く同じ演奏だけど右のトラックと左のトラックで音色を変えてみました。そうすることでなんとか左右から聴こえるようになりました。