ボカロ・DTM

[VST] 無料のボコーダー TAL-Vocorderの使い方

ボコーダー」というものをご存じでしょうか?
例えばYellow Magic Orchestra(YMO)のビハインドザマスクなどで使われている機械のような声の出るシンセサイザーの一種です。

上の動画ではサビの部分で坂本龍一が鍵盤を押さえながらマイクで歌って(しゃべって?)るのがわかると思います。ボコーダーはマイクから入力された音声をトリガーにしてシンセサイザーに入力され、鍵盤で音程を付けています。YMOが大好きなボクにとってボコーダーは憧れでした。

このボコーダーがなんと!無料で!手に入るという情報を入手したので、さっそく使ってみました。しかし音が出るまでにちょっと苦労したので、使い方を(自分用の覚書としても)残しておきたいと思います。

TAL-Vocoderのダウンロードとインストール

TAL-Vocoderは以下のサイトでダウンロードできます。

上記サイトには有料・無料含めていくつものプロダクトが並んでいます。TAL-Vocoderを見つけてダウンロードしましょう。Windows用、Mac用があるので自分の環境に合ったものを選ぶべし。
ちなみに他の製品も非常に優秀らしいので、機会があれば使ってみたいです。

ダウンロードしたら実行ファイルをダブルクリックしインストールします(特に難しいことは無いので省略)。

TAL-Vocoderの使い方

無事にインストールできたらDAWを立ち上げて使ってみましょう。
ボクは「木綿のハンカチーフ」のエンディング部分で使っているので、それをサンプルにしたいと思います。

ボーカル素材(オーディオ)を用意する

準備としてボーカル素材のオーディオファイル(WAVなど)が必要です。これはTAL-Vocoderへのインプットとなる素材です。マイクを使って自分の声を録音するか、ボカロに歌わせたものをオーディオ出力するなどして用意します。ボクはVOCALOID KENの歌をオーディオ出力しました。

リバーブかかっちゃってますが気にしない(笑)あと、音程も気にしません。というのは音程はボコーダー側で決められるからです。言葉を発していればOKです。

ボーカルトラックを作る【ココ重要】

オーディオファイルを用意したらDAWのオーディオトラックに貼り付けます。
ここで重要なポイント!

オーディオトラックを追加するとき、「構成」を「Stereo」で追加しなければなりません。

Stereoのオーディオトラックを追加したら、先ほどのボーカルのオーディオ素材を貼り付けます。

ボーカルトラックにTAL-VocoderをInsertする

次にボーカルのオーディオトラックにTAL-VocoderをInsertします。

MIDIトラックを用意する

次に音程をコントロールするためのMIDIチャンネルを追加してピアノロールでメロディーを打ち込みます。単音だけじゃなく和音もOKなので、コーラスしてるような音に厚みを出せます。

ここでもうひとつ、重要ポイント!

このMIDIチャンネルの出力先を先ほどTAL-VocoderをInsertしたオーディオチャンネルに指定します。

視聴してみる

元のボーカルがMIDIチャンネルで打ち込んだ音程で発音されていますね。
このボコーダーを使った「木綿のハンカチーフ」でぜひ確認してみてください!

音色を変えてみる

ボコーダーもシンセサイザーの一種なので、音色を変えることができます。TAL-Vocoderでもいくつかのパラメーターがあります。
「CARRIER」のグループはいわゆるシンセサイザーの音色を調整する部分で、波形を変えたり、サブオシレーターで音を厚くしたりできます。
「VOCODER」のグループはボクもよくわからないのですが、イコライザー的なエフェクトがかけられるんじゃないかと思われます。
数種類のプリセットも用意されているので、音作りの参考になります。

まとめ

以上、TAL-Vocoderの使い方でした。
マニュアルが無いので音の出し方がわからず苦労しました。ネットで調べて試行錯誤してようやく音が出たときは感動モノでした!
それにしてもあの憧れのボコーダーが無料で手に入るなんて思ってもみなかったです。
DTMやってて良かったと本当に思いました(笑)

いずれYMOのボコーダーサウンドをカバーしてみたいと思っています。

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