ボカロ・DTM 夢眠ネム

VOCALOID夢眠ネムとは?

VOCALOID(ボーカロイド、ボカロ)とは?

VOCALOID(ボーカロイド)とは、ヤマハが開発した音声合成技術、及びその応用製品の総称である。略称としてボカロという呼び方も用いられる。メロディーと歌詞を入力することでサンプリングされた人の声を元にした歌声を合成することができる。

ウィキペディア

ヤマハが開発した、いわゆるバーチャルシンガーのソフトウェアです。ボーカロイドはニコニコ動画を中心にネットで広まり、若い人たちの間では1つの音楽ジャンルとして定着しています。その中でも2007年に発売されたクリプトン・フューチャー・メディア社の『初音ミク』はボカロの代表的なシンガーとして知られています。ボカロと言えばあの声が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

ボカロの楽しみは可愛い声で自分のお気に入りの曲やオリジナル曲を歌ってもらえるというところです。人間が歌うのは不可能に近い曲だって歌いこなしてくれます。

また初音ミクを始めとするシンガーたちにはそれぞれイメージキャラクターが設定されているものが多く、思い入れしやすいところも親しまれる理由の一つだと思います。クリプトン社は札幌に拠点を置いているいうことで札幌でもおなじみのキャラクターであり、毎年冬期間限定で『雪ミク』がラッピングされた路面電車が走るなど、さまざまなコラボが行われています。

せっかく作った作品をみんなに聴いてもらって評価してもらいたいという欲求が芽生えますが、ちょうど同じ時期にニコニコ動画を始めとする動画投稿サイトが人気となると、ボカロ作品も大量に投稿されるようになり、定着していきました。

歌声ライブラリ

ボカロのシンガーは初音ミクだけではありません。ヤマハとライセンス契約した各社から様々な歌声を使った製品が販売されています。歌声ライブラリを制作するには元になる歌声の提供者が必要です。例えば初音ミクの歌声提供者は声優の藤田咲さんです。声優さんの声をサンプリングした製品は多いです。他にも歌手のGACKTさんの声を使った『がくっぽいど』、SEKAI NO OWARIのFukaseさんの声を使った『Fukase』、小林幸子さんの声を使った『Sachiko』などもあります。

初期のボカロはフラットで人工的な感じがする表現でしたが、近年は人の歌唱に近づけるアプローチが見られます。前述のVOCALOID FukaseなどもFukaseさんの歌唱を再現することを目指したライブラリです。このライブラリを歌ってもらった曲がリアルすぎて、投稿したYoutubeから”本人認定”されてしまい著作権侵害の判定をされてしまったというエピソードがあるくらいです(笑)

【参考記事】『「ボカロFukaseに歌ってもらった」が“本人認定”で著作権侵害扱いに――“名誉の誤認”の行方は』

ITmedia NEWS

記事中に「スターライトパレード」の動画がリンクされているので、ぜひ聴いてみてください。

VOCALOID夢眠ネム

我が家へやってきた夢眠ネム

そして、でんぱ組.incの夢眠ねむの声をサンプリングしたのが2017年発売の『夢眠ネム』になります。実は2011年に発売されていた『兎眠りおん』という歌声ライブラリがありましたが、当初は音声提供者が非公開とされていました。しかし『夢眠ネム』の発売時に『兎眠りおん』の音声提供者も夢眠ねむであることが公表されたという経緯があります。夢眠ネムもまたシンガー夢眠ねむをリアルに再現したライブラリとなっており、その舞台裏は以下の記事が詳しいです。

【参考記事】『でんぱ組.inc夢眠ねむさんのボカロ化にみる、実在人物の歌声を再現する最新ライブラリ開発の舞台裏』

藤本健の “DTMステーション”

でんぱ組.incのファンであり、ねむ推しであった私は『夢眠ネム』の発売に驚き、そして飛びつきました(実際には誕生日プレゼントとしておねだりした)。それだけではなく、VOCALOID夢眠ネムを使ったオリジナルのアルバムまで発売されるというオマケ付き!ボカロ打ち込みをする上でも大変参考にさせてもらっています。

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