前回、DTMを始めるのに必要なものを書いてみました。
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今回はボクが実際に使っている制作環境を書いてみようと思います。
おや? 自慢大会が始まるのかい?
ボクは貧乏DTMerなので最小限の環境でやってるよ。
それにあくまでも趣味の範囲だし。
ボクが使用しているソフトウェア
DAW
Steinberg Cubase Elements 10:世界中で愛用される DAW、Cubase。どんな種類の音楽でも直感的に素早く作成することができる、最強の音楽制作ソフトウェアです。最先端の機能とバーチャルインストゥルメント、エフェクト、サウンドを満載し、プロの作曲家からこれから曲作りを始めてみようという初心者まで、あなたのアイデアを音楽という形にするために、必要なすべてが揃っています。
https://new.steinberg.net/ja/cubase/
(2023/5/22更新)Cubase Elements 10を12に差し替えました。
DAWっていっぱいあるけど、なんでCubaseにしたの?
答えは単純。ボカロの「VOCALOID夢眠ネム スターターパック」に付いていたから。
正確に言うと同梱されていたのは「Cubase AI 9」なんだけど、使ってるうちにトラック数が足りなくなってきて、Cubase 10も発売になったのでちょっとだけバージョンアップしました。アップグレード優待で5,000円ちょっとでした。
Cubaseを使い続ける理由はあるの?
そうだなあ…。
- 他のDAWの使い方をまた最初から覚えるのが面倒(笑)
- ボーカロイドとの相性が良い
「VOCALOID Editer for CUBASE」というものが入っていて、CUBASE上でボカロの編集ができる。これは非常に便利! - ユーザー数が多いのでわからないことがあってもネットで調べたらだいたい解決する
みたいな感じだね。
Cubaseにもグレードはあるの?
うん、あるよ。上のグレードから順にPro/Artist/Elementsの3種類が販売されているよ。
機能比較は下の比較表のリンクを見てね。
他にもAI/SEというのもあるけど、これはボカロやオーディオインターフェイスなどの製品を買ったときにおまけとして付属するバージョンだよ。
CUBASE シリーズ 機能比較:Cubase は3つのグレード - Elements / Artist / Pro - をラインナップ。どのグレードも Cubase の名にふさわしい高音質と使いやすさを備えています。あなたのプロジェクトの規模や必要な機能、予算に合わせて、ぴったりの Cubase をお選びください。購入後にもっと機能が欲しくなったときはもちろん、アップグレードも可能です。
Steinberg webサイトより
ボクが使ってるElementsは一番下だから入門用ってことかな?
いや、そういうことじゃなくて、あくまで予算と用途に応じて選べるようになっていると考えてね。
一番上のProは文字通りプロ用というわけじゃなくて、余裕があるならむしろ初心者でもProを選んだほうがすべての機能が便利に使えるよ。
Proを基準に機能を削っていったのが下のバージョンということになるね。
とは言え下のバージョンでも基本的な部分は押さえてるから、それなりのクオリティは確保されているんで心配ないと思うよ。
あと、フルバージョン版/アップグレード版/アカデミック版の価格があるよ。
すでに旧バージョンのCubaseを持っているならアップグレード版で割引、学生さんならアカデミック版で割引、初めての購入ならフルバージョンということになるよ。
ボクはVOCALOID夢眠ネムに付属していたCubase AIを持っていたのでアップグレードでElementsを購入したというわけ。
音源(ソフトシンセ)
Cubaseに音源は付属してないの?
Halion Sonic SE 3というソフトシンセと、Groove Agent SEというバーチャルドラムが付いてるよ。
ボクの持ってるCubase SEだと1,000以上の音色が入ってるね。
1,000音色もあったら十分足りそうね?
それがね、いざ自分のイメージする音色を探そうと思ったら意外と近いものが無かったりするし、1,000音色の中には効果音(FX)なんかも含まれてるんだ。
なので無料のソフト音源を追加して使ってます。
総合音源
KOPLETE START
「KOMPLETE」は総合音源として超有名な製品で、プロ・アマ問わず愛用者が多いです。ライブラリの音色はどれも高品位ですばらしいです。サンプル音源(KONTAKT)と、シンセモジュール音源(REACTOR)、ギターアンプ(Guitar Rig)や各種アフェクトなどが利用でき、これさえあれば何もいらないくらいだと思います。しかもサードパーティー(他社)から拡張音源が多数販売、あるいは無料で配布されており、もう最強と言わざるを得ない感じです。ネックなのは価格が高いことです。標準的なエディションで7万円前後しちゃいます(上位エディションは10万円超え)。ただ、年に何度かセールを行っていて最大半額で入手できるチャンスがあるのでチェックしてみましょう。
「KOMPLETE START」はその無償版ですが、6GB以上のインストゥルメント、エフェクト、ループ、サンプルが収録されています。 無償版でも2,000以上のサウンドが入っているのでボクはとても助かっています。これはぜひ入れておきたいですね!DAW無しで単体でも音を鳴らすことができます。また同梱の「KOMPLETE CONTROL」というアプリを使うとKONTAKTやREACTORなどインストールされているすべての音色から素早く音色を探すことができます。
SampleTank Custom Shop
「SampleTank」はサンプラー系の総合音源です。最上位のエディションである「MAX」は250Gの容量で8,000種類以上の音色が搭載されています。音が良いのはもちろんですが、幅広いジャンルに対応できる幅広い音色が揃っています。サンプラーでも音色のエディットができるし、70種類のエフェクターが入っているので、DAWではなくSampleTank側でしっかり音作りができます。
製品版SampleTankはお手頃なお値段でお求めやすいのが好感が持てます。予算に合わせて3つのエディションから選べます。(26,000~66,000円前後)
無償版は収録音色は30種ほどですが、厳選されていてとてもクオリティが高い音色です。DAW無しで単体でも音を鳴らすことができます。
ダウンロードのリンクが見つけづらいですが、
以外にも窓の杜にダウンロードリンクが貼ってありました。
INDEPENDENCE FREE
「Independence」の無償版。これも総合音源で2GBのライブラリーが付属してます。サンプラー音源です。多少古い製品で画面のデザインも古臭いですが、音色は使えるものがたくさんあります。中でもギターのパワーコードはかなり使えます。
ダウンロードからインストールまでの解説記事です。参考にしてください。
▶【フリーウェア】MAGIX Independence Free その② 最強のフリーウェア総合音源
(社会人作曲家の為のまめ丸にる吉ブログ 様)
専用音源
総合音源はいろんな楽器の音色をパッケージしたものだけど、専用音源は特定の楽器に特化した音源だよ。
特化している分、サンプリングにこだわっていたり、ギターなどの楽器特有の奏法を簡単に再現できる工夫が見られます。
Ample Bass P Lite II / Ample Guitar M Lite II
ギター音源メーカーであるAmple Soundの無償版ベースとアコースティックギター。とにかく音がリアルですばらしいです!1弦以外3フレットまでという制限があったりするので打ち込みには工夫が必要ですが、このサウンドが無料で使えるのはありがたいです。無償版が気に入ったら制限なしの製品版の購入を検討しましょう。
MT Power Drum Kit
Cubase同梱のGroove Agent SEにはたくさんのドラムキットが収録されていますが、個人的に少し軽めの音色が多いように感じていました。ロックなどでのパワーが有る音色が欲しくて探していたらこんな素晴らしいキットがありました。シンプルで使い勝手が良いのでよく使ってます。音が良いだけじゃなくてミキサー画面で音量やパンの調整や、コンプレッサーを掛けることもできます。
ダウンロードからインストールまでの解説記事です。参考にしてください。
▶MT Power Drum Kit 2をダウンロードしてみよう!
(さあ、DTMをはじめよう! 様)
Unreal Instruments Standard Guitar
ボクはギターが弾けないのでギターの奏法などよくわからなくてギターパートの打ち込みには苦労していました。Halion SonicやKONTAKTなどにもギター音色はあるのですが、リアルさに欠けるしスライドやハンマリングなどの様々な奏法には対応していません。なのでギターの専用音源を購入するしかないのかと諦めかけていた時、このStandard Guitarを見つけました。
とにかく「これが打ち込みか!?」ってくらいリアルです!(まあ、たまーにシンセっぽい音が見え隠れするときもありますが)。チョーキングやハンマリングなどのギターならではの奏法がキースイッチで再現できます。
この音源はサウンドフォントと言ってこれだけでは音が鳴らせず、サウンドフォント用のプレーヤーが必要になります。プレーヤーにサウンドフォントを読み込ませて音を鳴らす仕組みになります。 プレーヤーは各種フリーソフトが出回っています。私はsforzandoというプレーヤーを使用しています。ちなみにsforzandoは単体で起動することも、DAWのVSTとしても使用することができます。
ボーカロイド
これはもう言わずもがな、「VOCALOID夢眠ネム」です。なんと言っても推しのアイドル「夢眠ねむ」の声をサンプリングしたボーカロイドということで、予約購入しました!
つまり推しのグッズだから買ったので、最初からボカロ・DTMをやりたいと思っていたわけじゃないんですね。とは言え、ボクもちょっとは音楽をかじったこともあるので、一念発起してやってみようかな、、くらいには思ってました。
ちなみにボーカロイドにはバージョンアップを重ねてきた歴史があり、夢眠ネムはVOCALOID 4になります。4は前バージョンに比べて人間らしさが飛躍的に向上している感じです。ちなみに現在はすでにVOCALOID 5も発売されていて、さらにリアル感が増しているようです。今のところ購入の予定は無いですが…。
(2023/5/22追記)更にバージョンアップしてVOCALOID 6が発売されています。
ボクが使用している機材
PC
ちょっと古めのWindowsのノートPCを使ってます。
- Lenovo ThinkPad E430
- CPU: Core i5、RAM: 8GB
- 外付けモニター: Lenovo ThinkVision(19インチ)
正直なところこのスペックではCubaseを動かすには重いです(笑)
MIDIキーボード
KORG microKEY
ピアノなどの鍵盤楽器を弾ける人はMIDIキーボードがあると打ち込みがとてもスピーディーになります。演奏した音符がそのままデータとして打ち込まれる(リアルタイム入力)からです。
ボクは鍵盤弾けるの?
昔は弾けた…というのが正しいかな。今はコードを押さえられる程度です。
かなりブランクがあるのですっかり忘れてしまってます(汗)
では弾けない人は不要なのか?と言うとそんなことはありません。例えば各パートの音色を探す時、MIDIキーボードで音色を確かめながら探すことができます。また、耳コピーや作曲をするのであれば音程を確かめる必要があるので、やはりMIDIキーボードがあるのと無いのとでは効率が違ってきます。
なのでとりあえず鍵盤はあったほうがいいと思い、コンパクトで場所を取らないミニ鍵盤のこのモデルを購入しました。
打ち込みの補助のためと割り切って購入し、実際役に立っているのだけれど…。
あれ、物足りなくなってきた?
簡単なフレーズとかリアルタイム入力しようかな、、と思った時にやっぱりミニ鍵盤だと弾きづらいことと、オクターブが足りないのがちょっとネックだな、と思い始めてます。
本当に演奏が上手な人はミニ鍵盤でもちゃんと弾けるんですがね。ボクはちょっと無理みたい…。
オーディオ機材(モニター用)
モニター用の機材は持ってません。昔の古~いミニコンポにパソコンのヘッドフォンジャックから引いたケーブルでAUX INに繋いでます。古いミニコンポはCDプレーヤーもMDプレーヤーもすでに使えなくなってますが、アンプは生きています。再生される音自体は気に入っていて、PCからの音をイイ音で再生してくれます。
しかし前の記事で書いたように、DTMをやるなら本当はクセのないフラットな、原音に忠実に再現できる再生機材があったほうが良いのはわかってるんですが、なんせ予算が…。
近々導入したい物
Arturia KeyLab
DTMを始めてからYoutubeでDTM関連動画をよく見るようになったのですが、中でもmusictrackjpというチャンネルを見て各種機材や音源の情報を仕入れています。その動画の中でArturiaというメーカーのKeyLabという製品に強く惹かれました。
KeyLabは「鍵盤付きMIDIコントローラー」とでも言うべき物。単なるMIDIキーボードじゃなくてパッドやツマミやフェーダーが沢山付いていて、PC上のソフトシンセやDAWをコントロールできる製品です。もちろん類似製品は他社からも複数発売されてはいます。
ボクが惹かれた部分はANALOG LABというソフトシンセが付属していることです。Arturiaというメーカーは往年のビンテージシンセをソフトウェアでモデリング(つまりコンピュータ上で実機の発音回路をシミュレートするということ)することに定評があります。そんなArturiaの製品のV Collectionからの6,500種類を超える膨大なプリセットを内蔵しているということです。これだけでもお得感が凄い!
KeyLabに付属している製品の価格を合計すると、ANALOG LAB=約20,000円、Pino V=約30,000円、あれ?KeyLabの価格を超えてしまう(笑)いや、ANALOG LABだけを見ても破格だ。V Collectionはシンセごとに1つのパッケージで13,000円前後で販売されている。そこからのセレクトとは言え、20台以上分のシンセのプリセットが入ってるものがタダで付いてるとは!このコスパは凄くないですか?
そしてKeyLabとANALOG LABとはガッチリ連動し、キーボードからほとんどの音源の操作ができてしまいます。また有名なほとんどのDAWもコントロールすることができます。これは何を意味するかと言うと、むちゃくちゃ作業効率が良くなるということだと思います。
オーディオインターフェース+モニター
前回の記事を書いていて、自分ながらやっぱりちゃんとしたモニター環境は揃えたいと思いました。オーディオインターフェースはブックオフやハードオフなんかでもたまに中古製品を見かけるけど、中古はどんなものなのかな?と躊躇してます。で、夜な夜な製品をググっててお手頃な製品を見つけました!FOCUSRITE ( フォーカスライト ) / Scarlett Solo G2です。
差し当たってIN/OUTは2個あれば十分。そして一番なのはコスパ!価格が10,000円を切ります!それだけじゃなくて付属品としてDAWやギターアンプシミュレーター、ベースやピアノの音源などなどたっぷり付いてます!もちろんオーディオインターフェースとしての本来のレビュー内容も良くて、高級機並みの音質だそうです。ボクはこれで十分だと思うなあ。
今回のまとめ
ボクの使っているソフトウェアを中心に紹介させてもらいました。
特に無料音源の数々には本当にお世話になっています。
ぜひダウンロードして使ってみてもらいたいです。
最後は物欲全開だったね(笑)
確かに…。
でもDTMの世界に踏み込んで行くと、だんだん耳が肥えていくんだよね。
で、少ないお小遣いで買えそうなものを夜な夜なネットで物色しちゃうっていう(笑)
マニアがいつの間にか「機材を揃えることが目的」みたいになることがあるから、気をつけないと!
(ギクッ)そ、そうだね。
ただ「上達するには良い道具を使え」ということも言われるよね。
お金をかけたら作業時間短縮などのメリットは必ずあるはず。
これまではお金をかけないでやってきて、趣味としてこの先も永くやっていけそうだと思えるようになったんだ。
だからもうそろそろ投資しても良い頃かな、、と思ってるよ。
ちゃんとリサーチして、ムダな買い物はしないでね!
ハーイ!気をつけまーす!!
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