相変わらずブログをサボっております(汗)
今までカバー曲を何曲もやってきましたが、ついにオリジナルソングです!
とは言いながらYouTubeに投稿したのは6月5日、、コレを書いてるのが9月半ば…。サボりすぎやろ!
カバー曲をやってきたのは「大好きな曲たちを自分で再現してみたい!」という理由もありますが、なんせDTM・ボカロ初心者なので楽曲制作のためのソフトであるDAWの操作がおぼつかなかったので慣れるためというのも大きな理由でした。
カバー曲の場合は完成された「曲」があるのでアレンジを加えるにしても曲の完成形が想像しやすいのですが、オリジナル曲となると作曲しながら、アレンジしながら打ち込んでいくので自分でも確固たる完成形が見えません(ちゃんと作曲してから打ち込めよ!という話ですが汗)。なんせボクはほとんど楽器が弾けない(キーボードで少しコードを押さえられる程度)のでDAWに打ち込みながら作曲、という形を取らざるをえないのです。なのでようやくDAWの操作にも慣れてきた今ならオリジナル曲にもチャレンジできるかなと思った次第です。
そんな初オリジナルソングを聴いてやってください!
楽曲について
作詞について
初のオリジナルソングは、ボクがメインボーカルとして起用している「夢眠ネム」を思い切りフィーチャーした曲にしたかったのです。夢眠ネムの中の人は元でんぱ組.incの「夢眠ねむ」さんです。ボクの中では「ネム≒ねむ」として存在しているのでねむさんを想像しながら作詞しました。
詞の内容は、惚れっぽい性格のネムがバイト先で出会った人に一目惚れしてアタックしようとするけどアタックする前に玉砕するストーリーで、ネムの心模様を雨になぞらえて描きました。でんぱ組繋がりということで元メンバーのみぅ(跡部みぅさん)と現メンバーのみりん(古川未鈴さん)にも登場してもらいました。このお二方に共通しているのは近い時期にご結婚・出産されていて幸せに過ごされているということで、失恋するネムと対比させています。もちろん現実のねむさんは升野さん(バカリズムさん)とご結婚されていて幸せにやってらっしゃるはずなので、この曲は結婚に至る前日譚的な位置づけとして設定しました。
余談ですが升野・ねむ夫妻については、ねむさんから猛アタックしたという話を読みました。
4年くらいしっかりフラれ続けて、
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN ねむとヒロシの恋と本の話「8.夫のフォルムが大好きで。」より
3年くらい未来の話をしていくみたいな時期があって、
そのあとで結婚できました。
バカリズム、妻・夢眠ねむさんと“結婚までに7年”かかった理由告白 交際きっかけは「向こう側からグイグイ」
modelpressより
4年フラれ続けても心が折れないバイタリティーはすごいですね! おふたりは日テレの「アイキャラ」という番組で共演もされているのですが、放送期間は2016年1月(シーズン1)~2019年3月(シーズン4)。ご結婚を発表されたのが2019年12月24日。となると放送期間中は交際していた期間と重なりますね(笑)
なので「ネム」ちゃんにも「ねむ」さんに負けないようなバイタリティーを持ってもらいたいと思っています。
作曲について
失恋ソングだけど暗くならないことを心がけました。今回に関してはメロディー先行で作曲しています。「フラれるときはいつも雨」という曲のコンセプトが先にあって、いわゆる「メロディーが降ってきた」とまでは言わないまでもAメロやサビが部分的に浮かんでいました。それにコードを付けていくわけですが、慣れない作業に苦戦しました。
具体的にはまずメロディー単音を打ち込み、Cubaseのコードトラックで様々なコードを鳴らしながら当てはめていくという流れです。ボクはコード理論もかじった程度なので無いに等しくて、鳴らしてみて響きが良ければ採用、という感じです。エモい感じが出したくてコードを選んでいたらaugやdimや♭5など自分では押さえ方がわからないコードがたくさん入ってました(笑)
DTMではボクが使ったコードトラックで様々なコードを鳴らす機能や、おすすめのコードを提案してくれるコードアシスタントなどの作曲をサポートしてくれる機能が様々出ています。ボクのように楽器を弾けなくても作曲ができるのでDTMってすばらしいですよね!
アレンジについて
バンドサウンドを意識してシンセ・ギター・ベース・ドラムを使ってはいますが、アレンジしていくうちにどんどんポップになってシンセがメインになっていき、ギター(エレクトリック&アコースティック)は隠し味程度に留まっています。
BPMは110とミディアムなポップソングですね。というかボクの音楽的な血肉になっている昭和の歌謡曲っぽいと我ながら思います(笑)
目指しているのは「シンプルさ」で、イントロや間奏も速弾きなどの細かい音符を極力使わず、楽器の数も少なめになるよう心がけています。ただそう言いつつも曲の隙間ができるのが怖くてシンセパッドで埋めてしまうクセが抜けません…。
あとどうしてもコーラスを入れたかったのでハモリパートとコーラス✕2人を入れてます。
プログラミングについて
楽器の構成はドラム、ベース、シンセ✕5、ギター(エレクトリック・アコースティック)です。
音色
キーボード系
キーボード系はピアノ、パッド、ブラス、リードシンセ✕2です。
ピアノはHALION SONIC SE3のエレピ音色を2種類重ねています。オーソドックスなエレピ音色にDXピアノっぽいきらびやかな音色のミックスです。
パッドはお気に入りのアナログ音源、Analog VのProphet-5の音色です。
イントロや間奏で使用しているリードシンセ音は、両方ともKOMPLETEのMASSIVEです。
ギター系
アコースティックギターはKOMPLETEに搭載のSession Guitarist - Strummed Acoustic。ストラム(ジャカジャカとコードをかき鳴らす奏法)のパターンがたくさん収録されていて、好みのものを並べていく方式の音源です。メロディーなどの単音は演奏できないという割り切った製品です。割り切ってる分とても音が良いです。打ち込み方は確かに簡単なのですが、自分のイメージするパターンを探すのに苦労するという点が難点ですね。でもお気に入りの音源です。
エレクトリックギターはAmple Guitar LP。簡単なバッキングしかしてないのでSession Guitaristのエレキ版であるElectric Sunburstを使おうか迷いましたが、先に述べたように自分のイメージするパターンを探すのが面倒だったので打ち込んじゃいました。
リズム隊
ドラムはKOMPLETEに搭載のAbbeyRoad Modern Drummerを使いました。今回の音色でこだわったのは軽くて高めのスネアです。曲のアクセントになっていると思います。
ベースはKOMPLETEのScarbee Jay-Bassです。今回のベースは特別目立つ見せ場がなくて、文字通り曲を下から支えることに徹してもらってます。音色選びは取っ替え引っ替え試してみてしっくり来たものを選んだだけです。
ミックス・マスタリング
今回のミックス・マスタリングは打ち込み用のプロジェクトとミックス・マスタリング用のプロジェクトを分けてやってみました。打ち込みが終わったら各トラックをバウンス(オーディオファイルとして出力)し、新規プロジェクトに読み込んでミックス・マスタリングの作業を行いました。
こうする理由には様々な意見があるのですが、ボクが思うに作曲・編曲の作業とミックス・マスタリングの作業を明確に分けて集中するということが挙げられます。打ち込み時にシンセやギターなどたくさんの音源を使用しているとPCに負荷がかかり動作が重くなったりノイズが入ったりする場合があります。バウンスしてオーディオファイルだけの状態にすればDAWの動作も軽くなり、ストレスなくミックス・マスタリング作業ができるということじゃないかと思います。さらにミックスとマスタリングを別プロジェクトに分ける人もいるようですが、ボクはそこまではしませんでした。
実際やってみたところ、確かに快適にミックス・マスタリングできますが、ボク的に致命的な難点がありました。曲の修正が面倒だということです。ミックスしていて「あ、ここを変えたい」と思ったときは打ち込み用のプロジェクトを開き直し、修正後に再びバウンスしてミックス・マスタリング用のプロジェクトに読み込み直す必要があります。プロジェクトを分ける派の人の意見は「あえて後戻りしづらくする」ということなのですが、ボクのような初心者は後戻りや手直しがたくさん発生します。なのであまり向いてないかな、、というのが感想です。
最近のミックス・マスタリングは低音が重視されていると聞いていて意識してはいたのですが、改めて聴いてみるともっと低め(ベースやキック)を強調しても良かったかなと思います。
また、今までエフェクト類はOTTやNeutronなど社外のものばかり使っていたのですが、あらためてCubaseに標準搭載のエフェクト類を多用してみました。正直純正品はナメていたところがあったのですが、実はとても優秀でした、というのが感想です。やっぱりきちんと基本を勉強して使いこなした上で、それ以上のものが必要だと感じられたら社外品に手を出すべきなのかな、と反省した次第です。