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楽曲について
昨今、昭和歌謡がブームのようですね。ボクももちろん、昭和歌謡大好きです♪
そんな昭和歌謡の中から誰もが口ずさめるであろう「木綿のハンカチーフ」にチャレンジしてみました。
「木綿のハンカチーフ」は松本隆さん作詞、筒美京平さん作曲という昭和歌謡の黄金コンビの作品で、昭和50年(1975年)に太田裕美さんの歌唱で発売されました。
実は太田裕美さんのアルバム中の曲であったものをシングルカットして発売されたということはあまり知られていないと思います。太田裕美さんの3rdアルバム『心が風邪をひいた日』に収録されているそうですが、アルバム版とシングル盤では歌詞の一部とアレンジが異なっているそうです(ボクも聴いたことがないのでぜひ聴いてみたい)。
この曲は本当にたくさんのアーティストさんたちがカバーしていて、そのあたりも名曲であることの証なんだと思います。たとえば
- 桑田佳祐
- 椎名林檎
- 岡村靖幸
- 斉藤由貴
- いきものがかり
- 草野マサムネ(スピッツ) などなど
これでもほんの一部です。そうそうたる顔ぶれですね!
筒美京平さんは今年10月に惜しくも他界されてしまいましたが、素晴らしい名曲の数々を遺してくださり感謝に堪えません。改めてご冥福をお祈りいたします。
アレンジとプログラミングについて
アレンジは太田裕美さんのオリジナルじゃなくて、椎名林檎さんのロックなバージョンをカバーしました。個人的にオリジナルアレンジよりも激しいロックのほうが、より物悲しさを表現できているんじゃないかと思っています。
この曲は遠距離の恋人同士の手紙のやり取りで男性パートと女性パートが交互に出てくるのですが、実際に男女で歌唱しているものは聴いたことがありません(知らないだけかもしれませんが)。そこでボーカルは夢眠ネムとKENとのデュエットにしてみました。4番のKENのパートは都会に染まった(つもりでいる)男性が調子に乗っている感じを出したくて、歌唱もダサくして変なエフェクトもかけてみましたがいかがでしょうか(笑)
ボカロで打ち込んでいるときに感じたのは、1番から4番まで文字数がほとんど同じということです。近年の曲は1番と2番の文字数やフレーズが微妙に違うことは珍しくないのですが、昭和歌謡の作詞家の力量の素晴らしさを改めて感じてしまいました。昭和歌謡の頃はほとんどが詞先(作詞が先でそれに曲をつける)だったと聞いています。現在は曲先(作曲が先でそれに歌詞をつける)が多いらしいので、楽曲の作り方の違いもあるのかもしれませんね。
ギターは最近導入したAmple Guitar LPを初めて本格的に使ったのですが、やはり思い通りの演奏をさせるまでには苦労しました。慣れてきたら徐々に使いやすさを感じてきましたが、取っ掛かりとなるべき使い方の資料が(マニュアルを含めて)少ないのが難点でした。近いうちに自分なりの操作手順を記事にまとめておこうと思います。
またドラムも今回はじめて「Steven Slate Drums 5.5(SSD5.5)」のFree版のVST音源を使っています。今までは同じくFreeのドラム音源である「MT Power Drum Kit 2」を使うことが多かったのですが、違う雰囲気が味わえてとても気に入りました!今回はパラアウトせずにSSD5.5のミキサーでバランスを調整しただけです。
今回はギターメインではありますがシンセ類を結構たくさん使ってます。最初から最後までずっと流れているアルペジオや、パーカッション的に鳴らしている音、間奏でのSEなど、時間をかけて音色を決めました。我ながらかなり曲にマッチしているんじゃないかと思います。
ミックスやマスタリングは、ギターの音を大きくしすぎたらボーカルが聞こえにくくなるし、かと言って小さくしすぎると存在感が無くなるしで、本当に難しいですね。。なのでボーカルがセンターに定位している序盤や間奏ではギターを左右に振り、2番以降でボーカルが左右に分かれる部分ではギターをセンターに持っていって重ならないようにしました。
その他で現状やっているのはイコライザーで低音域と高音域をバッサリカットし、さらにちょっとだけ中音域も削ってボーカルが埋もれないようにしています。イコライザーやコンプの使い方もまだまだ勉強ですね。。